記事作成:2021年05月06日
最終更新:2025年12月01日/購入品 リンク修正
サイクルキャリア取付用として購入したヒッチメンバーに付属されていた電源プラグを取り付けました。ハイラックスは、テールランプの取り外しのみで配線を取り付けられるため作業自体は難しくはないです。
車両側の配線を傷つけない方法で配線を分岐(電源取り出し)させましたので、純正コネクタの品番情報などを載せながら手順をまとめています。
ハイラックス用の既製品の電源取り出しハーネスもありますが、工具と時間があれば部品を買った方が安く済ませられます。
1. 購入したもの
1.1 矢崎 2.3II 6Pコネクタ

RH, LH用で2セット購入します。トヨタ品番 (90980-10988 / 90980-10987)
類似形状の”7283-7062-40 / 7282-7062-40″を間違えて購入しないようにしてください。見分け方は、突起の位置が写真と異なります。

入手性から住友電装のターミナルを購入しました。メーカーが異なりますが寸法が同じため矢崎のハウジングに組み付けることができます。

ターミナルと同じくこちらも入手性から住友電装のワイヤシールを購入しました。配線の外径別に数種類ありますが、こちらは外径1.7~2.7mmまで対応します。
1.2 配線類

コネクタに接続する配線は、エーモンの1.25sq AV線を利用します。
ハイラックスの車両配線はGND線などは2.0sq相当品が使用されていますが、対応するワイヤシールが入手できなかったため、今回はこちらの線径で統一しました。
リアコンビランプの最大消費電力は片側あたり68Wとなるため、今後トレーラーなどを接続しても電力オーバーにはならないでしょう。(1.25sq線は 140Wまで対応)
分岐配線のはんだ付け部の防水用途として、エーモンの防水収縮チューブを購入しました。
ヒッチメンバー側の配線と接続するため、エーモンの防水ギボシ (1.25~2.0sq用) を購入しました。
一部の配線をボディなどの板金部に配策するため、断線防止のためコルゲートチューブを購入しました。AV1.25sq線が通せるΦ3mmを3m 用意しました。
1.3 工具類
コネクタのターミナルやギボシ端子の圧接に利用します。
エーモンの圧着ペンチでも被覆剥きできますが、こちらのワイヤーストリッパーの方が小さくて使い勝手良いです。
熱収縮チューブの加熱用に今回新しく購入しました。市販のカセットボンベでガスを補充できます。キャンプなどにも活躍しそうです。
2. 配線製作
2.1 コネクタ 端子配列
車両側とリアコンビランプ側の間に配線を追加するため、RH(運転席), LH(助手席)で以下のような端子配列で配線を組み立てるようにします。


RH・LH側それぞれから分岐線を追加して電源を取り出せるようにします。
(ヒッチメンバー用としては、上図の分だけ分岐させればよいのですが、今後のことも考えてRH/LHからすべての電源を取り出せるように造くりました)

配線のスペースと作業性を考慮して、上記のような寸法関係の配線を合計12本造ります。

はんだ付け部の保護として、防水収縮チューブを取り付けています。
2.2 配線の組付け

ワイヤシールの向きに気を付けながら配線に通します。

ワイヤシールを破らないように力加減を調整しながらターミナルを圧着します。

差し込む場所を間違えないように作業します。一度差し込んだターミナルを取り外すのは、精密ドライバーもしくは専用工具が必要になりひと手間かかります。

6本すべての配線を取り付けたら、接続先を間違えないように識別用のラベルを貼り付けました。専用のテープカートリッジを使っています。

コルゲートチューブより屈曲性が欲しい部分には編組チューブで保護しました。リンク先とは商品異なりますが、私はモノタロウで購入した「デンカエレクトロン:NFL-19」を利用しました。
ヒッチメンバーの電源側はギボシ端子で処理します。

ヒッチメンバーに付属してきた電源ハーネスを加工します。

グレーの被覆をカッターナイフで切り取り、中の配線にギボシ端子を取り付けます。
3. 取付
3.1 RH側 リアコンビランプ

分岐配線をリアコンビランプのコネクタに取り付けていきます。

リアコンビランプの裏側に追加した配線を収納します。

ヒッチメンバー側の電源ハーネスに接続するため、RH側のターンランプ配線をLH側まで延長させる必要があります。RH側のリアコンビランプ部からLH側まで、ちょうど3mほどでした。

荷台裏側のスペースに延長した配線を配置します。写真では2本のチューブがありますが、1本は以前取り付けたサイドマーカーの配線になります。既存配線への結束バンドと下記リンクのような部品(内装用)でコルゲートチューブを固定しています。
ハイラックスは、車高が高いため車両の下に潜り込みやすいです。
3.2 ヒッチメンバー 電源プラグ

電源プラグ裏側の差込口にヒッチメンバー付属の配線を組付けます。ネジで配線の素線部(はんだ付き)を固定します。

ゴムチューブと配線の隙間から水が浸入しないように、下記リンクにあるような防水テープを巻きました。

ヒッチメンバーの既存位置に電源プラグを固定します。

余長を調整しながら、ターンランプ配線と同じようにLH側のリアコンビランプ部まで配線を伸ばしていきます。

余長は結束バンドを使って車両フレームに固定しました。
3.3 RH側 リアコンビランプ

RHとLH側の分岐線をヒッチメンバーの配線に接続します。

LH側に全ての結線部が集まるため、配線を収納するするスペースがかなりシビアになります。
(後付けしたサイドマーカーの配線もあるため更に狭いです)
干渉してリアコンビランプや配線に負荷が加わらないように、現物合わせでテーピングやチューブなどの微調整しながら収納位置を探しました。
4. 完成

コネクタの品番情報などの事前調査でかなりの時間が使いましたが、費用としては5,500円ほどで済んだため市販品の半値ほどで済んで満足です。置き場が無いですが将来的には軽トレーラーなどを接続したいですね。
5. 参考記事
ヒッチメンバー全般に関する内容は以下の記事を参考にしてください。














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